こんばんはRockyです。日にちを空けてしまい、誠に申し訳ありません。本業が忙しく中々時間が取れない日々。なんとか時間を作って書いております( ̄▽ ̄;)
さて、邦楽特集第2弾は誰にしようかなと考えていたらPCの真横にこのアルバムが置いてあったので、今回は東北新幹線というユニットを紹介。間違っても電車マニア関連のアルバムではありませんので、悪しからずw山下達郎ファンの方ならご存じの東北新幹線ですが、知らない方もいるでしょう。簡単に紹介を。
ギタリスト鳴海寛とコーラスの山川恵津子からなるユニット、東北新幹線。二人の出会いはヤマハが主催していたポプコン。ポプコンとはヤマハ音楽振興会の主催で1969年から1986年まで行われたフォーク、ポップス、ロックの音楽コンテスト。優勝者には自動的にレコードデビューが約束され、世界歌謡祭の出場資格を得ることができた所謂デビューコンテスト。
ヤマハがスポンサーであるラジオ番組の仕事に関わることになった鳴海が番組のテーマ曲に関わるようになり、そのデモテープのコピーと採譜を任されたのが先にヤマハに出入りしていた山川。その後山川は八神純子の声に似ていた為、コーラスとして八神純子のバックバンドに加入。鳴海もヤマハに出入りし、バックバンドやスタジオミュージシャンの仕事を開始。
スタジオミュージシャン時代には先輩格の松下誠に目を掛けられ、影響を受ける。後に彼が一番影響を受けるDavid T. Walkerを知るのも松下から。その後八神純子のバンドに欠員が出た為、山川の推薦で鳴海が加入。その後八神純子のバックでこの2人は更に色々なアレンジを手掛けるようになり、その後二人は遂に東北新幹線を結成。
今回紹介するアルバムは彼らの1stアルバム『THRU TRAFFIC』からの1曲。バックミュージシャンも豪華な面々がサポート。市原康 / 山木秀夫 / 後藤次利 / 高水健司 / 数原晋 / Jake H. Conception / 羽田健太郎。錚々たる面子である。因みにこのアルバムを聴いて感動し、自身のツアーに参加を要請したのが山下達郎。
皆さんご存じの山下達郎のライヴアルバム『JOY』での『蒼氓』『La La Means I Love You』での鳴海のプレイはDavid T. Walker本人であるかのような素晴らしいトーン。Rockyもお気に入りの2曲です。このアルバムで鳴海は一気に知名度を上げ一流スタジオミュージシャンの仲間入り。山川も山下達郎や竹内まりや等有名アーティストのサポートをしつつ作曲編曲家として頭角を現し歌謡曲やアイドル系に沢山の曲をプロデュース。総参加数は1000曲超。多分知らずのうちに彼女の声は皆さん聴いているのではないでしょうか。
残念ながら鳴海寛は2015年に逝去。まだまだギターを聴きたかったなぁ。山下達郎の音源に参加したギタリストは数少ないので貴重な存在であります。
1982年 / Album / 『THRU TRAFFIC』 / 東北新幹線 / Summer Touches You
LP / 28PL-34 (日本初版盤) / JSLP030 (限定再発盤)
CD / RATCD-4324 (日本初版紙ジャケ盤) / RATCD-4399 (日本再発盤)
- Written-By – 鳴海寛
- Vo – 鳴海寛 / 山川恵津子
- Cho– 鳴海寛 / 山川恵津子 / 和田夏代子 / 八神純子 / Chrissy Faith
- E.Guitar – 鳴海寛
- Drums – 市原康 / 多田牧男 / 野村ガン / 宮崎全弘 / 山木秀夫
- Percussion – 石井宏太郎 / 浜口茂外也
- Bass – 後藤次利 / 高水健司
- Keys – 鳴海寛 / 山川恵津子 / 羽田健太郎 (September Vallentine)
- Prophet-5 / OB-X Programer – 助川宏
- Trumpet /Trombone / Flugel Horn – 数原晋
- Saxophone – Jake H. Conception
- Flute – 衛藤幸雄
- Violin – 中西俊博