こんにちは、Rockyです。本日はアメリカを代表するセッションギタリストDanny Kortchmarです。
名盤に必ずクレジットされているミュージシャンの一人、Kortchmar。Kortchmarの名が広まるようになったのは、The Fugs / The King Bees / The Flying Machine等のバンド活動辺りから。これらのバンドには後々Kortchmarと一緒に仕事をしていくCharles Larkey / James Taylor / Joel O’Brienが在籍。
The Flying Machine解散後はJames Taylorはイギリスへ渡りアップルレコードと契約しソロデビュー。KortchmarはThe Fugs / Clear Lightのバンド活動を経て、Carole King / Charles Larkeyと共にThe Cityを結成。音楽的にはとても素晴らしいバンドでしたが、セールス的に失敗でアルバム1枚を残して解散。
解散後は新たなバンドJo Mamaを結成。アルバム2枚をリリース。こちらも音楽的にはとても素晴らしいバンドでしたが、セールス的に失敗で解散。この頃のKortchmarはバンドを組んでは解散と落ち着かない状態を続けてます。
自分のバンドでは中々成功しないKortchmarでしたが、セッションマンとしては大成功しております。それを決定づけたのはやはりCarole KingやJames Taylorのアルバムやツアーの参加。そしてこのアルバムやツアーで知り合ったセッションメンバーでThe Sectionを結成。このThe Sectionはこの後のWest Coast Rockやシンガーソングライター (以下SSW)に多大な貢献をするセッションバンドになっていきます。アルバムも3枚リリースしております。それはまたの機会に紹介します♪
さて、今回はセッションやツアーで多忙の中制作されたソロアルバム『Kootch』からの1曲。参加メンバーは鍵盤のCraig Doerge / William Smith、管楽器にJim Horn / Doug Richardson、コーラスにAbigale Hanessという超少人数編成。ドラム、ベース、ギターは全てKortchmarが担当。シンプルなリズムの音楽を制作したい思いがあったことから、The Sectionのメンバーには申し訳なくて全て自分でこなしたとの事。歌はお世辞にも上手いとは言えないですが、癒されるというか、聴いていてホッとする声ですな。
今回紹介する曲はアルバムの中で唯一オリジナルではない曲。Jazzのスタンダードで有名な曲ですが、Kortchmarがやるとこんなになるのかと。見事にWest Coast Rock調にアレンジされております。この通りKortchmarはセッションミュージシャンだけでなく、ソングライターやアレンジャーとしても一流のミュージシャンであります。
Billy Joel / Don Henley / Hanson / Harry Nilsson / Jackson Browne / Jon Bon Jovi / Linda Ronstadt / Neil Young / Stevie Nicks / Tracy Chapman等のプロデュースやサポートにも関わっているので、お時間ある方はライナーをチェックしてみましょう♪
またGeorge Harrisonのアルバム『Extra Texture』のレコーディング中にそのセッションミュージシャンと結成したバンドAttitudesもお薦めですのでそちらも是非聴いてみて下さい♪因みにメンバーはDavid Foster / Jim Keltner / Paul Stallworthという凄腕メンバーで構成されています。
1973年 / Album /『Kootch』/ Danny Kortchmar / For Sentimental Reasons
LP / BS 2711 (輸入初版盤)
LP / 日本盤未発売
CD / 輸入盤未発売
CD / WPCR-10539 (日本初版盤 / 世界初) / WPCR-11466 (日本再発盤紙ジャケ) / WPCR 16773 (日本最新盤)
- Written-By – Danny Kortchmar
- Vo / Drums / Bass / E.Guitar – Danny Kortchmar
- Cho – Abigale Haness / William Smith
- Piano / E.Piano / Organ – Craig Doerge / William Smith
- Flute / Recorder / Alto &Baritone Saxophone – Jim Horn
- Tenor Saxophone – Doug Richardson ” Dancing Shoes “