Larry Carlton / South Town

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こんばんは、Rockyです。本日はセッション・ギタリストの名手の一人Larry Carltonでいきましょう。

高校時代にB.B King / John Coltrane等のブルースやジャズの影響を受け、その後超絶技巧のジャズ・ギタリストJoe Passに師事。ロングビーチ州立大学で音楽を勉強し、1968年には1stアルバム『With a Little Help from My Friends』をリリース。1971年からThe Crusadersのサポート、74年に正式にメンバーとなります。1976年に脱退し、以後ソロとバンド活動と並行してセッション・ギタリストとして活躍することになります。今もご機嫌な音楽を聴かせてくれるLarryですが、やはり一番の黄金期は70年代に間違いありません。

Larryの素晴らしいところは歌曲では決してその歌を邪魔しないバッキングとオブリガート、ソロでは全開で個性を発揮するプレイ。しかもバッキング、ソロ共通して歌っているようなプレイとギターのタッチには惚れ惚れします。しかも結構ノンエフェクトが多いです。これは少なくともセッションの大先輩David T. Walkerに影響されているかもしれません。The Crusadersの1stから関わっているLarryですが、この頃のLarryはセッション・ギタリストとしてまだ駆け出しの頃。大先輩のDavid T.のプレイや姿勢を目の当たりにしたLarryには全てが目から鱗だったに違いありません。
書きたいことは沢山ありますが、他のセッションでの話はまたLarryが参加している作品の時に書こうと思います。

よく同世代のギタリストLee Ritenourと比較されるLarryですが、サウンドもルーツも全く別物です。Larryはルーツがブルースなのに対しLeeはJazzがルーツ。ノンエフェクトが多いLarryに対し、Leeはエフェクターを多用するギタリスト。同じES-335を使用していてもサウンドがこんなにも違う2人。そんな2人が一緒にアルバムを作るのが1995年にリリースされた『Larry & Lee』。二人がもっと前に一緒にコラボしていたらどんなアルバムになってたんでしょうかね。聴いてみたかったなぁ。

さて、冒頭でLarryの黄金期は70年代とは言いましたが今回紹介するのは1983年にリリースされた『Friends』
このアルバムは長年在籍したレーベルWarner最後のアルバムになります。この後LarryはMCAへ移籍。

Rocky的には名曲Room335が収録されている『Larry Carlton』よりこのアルバムの方が好きです。セールスは勿論『Larry Carlton』の方が上でしょう。でも格好良さはこちらに軍配が上がるかなと。売れた曲=良い曲ではないですからね。なので今回紹介する曲もRoom335より圧倒的に格好良いと思います。音楽の好みって皆違うものですので、賛否はあるかと思いますが…人が何を言っても自分がこれが一番と思えばそれでいいんです。何が言いたいかというとこのブログではご機嫌な曲しか紹介しませんってことでしょうか、しかも演奏者目線からなんですが(^_^;)

今回のバックはアルバムの名前の通り、Larryと親交が深いミュージシャンが一斉に参加しているアルバムです。Warner最後のアルバムっていうのもあり豪華なメンバーとなっております。ホーンセクションはなんと15人もおります。Michael Brecker / Jerry Hey率いるSeawind Horns。またLarryに多大な影響を与えたB.B Kingもゲストで参加。The Crusadersで親交のあったJoe Sample、Steely Danとのセッションでの付き合いの長いJeff Porcaro。またAl Jarreau / Paulinho Da Costa / Jeffの父親Joe Porcaroも参加。東西一流ミュージシャン集結です♪

1983年 / Album /『FRIENDS』/ Larry Carlton / South Town
LP / 1-23834 (輸入初版盤)
LP / P-11353 (国内初版盤)
CD / MCAD-42214 (輸入初版盤)
CD / WPCP-4096 (国内初版盤) / WPCP-4096 (国内再発盤) / WPCR-28103 (国内最新盤)

  • Producer – Larry Carlton
  • Written By – Larry Carlton
  • Drums – Jeff Porcaro
  • Bass – Abraham Laboriel
  • E.Guitar – Larry Carlton
  • Fender Rhodes – Joe Sample
  • Vibes – Joe Porcaro
  • Drums – Paulinho Da Costa / Larry Carlton
  • Trumpets – Charles Findley / Gary Grant / Jerry Hey / Larry Hall / Pat Lobinger
  • Trombones – Bill Reichenbach / Charles Loper / Dick Hyde / Lew McCreary
  • Saxophone – Don Menza / Gary Herbig / Gordon Berg / James Horn / Kim Hutchcroft / Larry Williams

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